紅色の金剛石

サッカー、アニメ、ゲームなどを語るブログ。

2017年の日本サッカーを振り返る

2017年でJリーグおよびサッカー日本代表A代表、年代別)で起こった出来事を振り返ってみようと思います。天皇杯決勝はまだ開催されていないので準決勝までを扱います。

 

Jクラブの国際試合(ACL、CWC、スルガ銀行杯)編

浦和レッズ、10年ぶりのアジア王者

今シーズンの日本サッカーにとって一番のグッドニュースといえばこれ。f:id:ge4457f:20170118012836p:plain浦和レッズが10年ぶり2度目のアジア王者に輝いた。

国内での不振やミシャ解任、アウェイ開催の厳しい戦いをはねのけ、「埼スタ全勝」で勝ち上がり見事アジアの頂点を掴み取った。ベストイレブンは何故か1人も選出されなかったが、MVPに浦和の10番柏木が獲得した。ラファも得点ランキング2位と素晴らしい成績を残した。

そして浦和レッズはアジア王者として、12月にUAEで開催されるクラブワールドカップへと臨んだ。後述参照。

 

クラブワールドカップ、浦和が10年ぶり出場

日本勢は3年連続の出場となったクラブワールドカップ。今年から2年間UAE開催のため日本勢はACLを制しなければ出場できなかったが、浦和レッズACLを制したことによりCWCへ駒を進めることができた。

ge4457f-trm.hateblo.jp

結果は5位に終わった(諸事情のため、5位決定戦は未視聴)。消化不良の2017年、この悔しさは2018年にぶつけよう。

 

ACL,日本勢は3チームが決勝トーナメント進出

2017年のACLf:id:ge4457f:20170118012946p:plain鹿島、f:id:ge4457f:20170118012836p:plain浦和、f:id:ge4457f:20170119224209p:plain川崎、f:id:ge4457f:20170118013158p:plainG大阪が出場(3クラブはグループステージから、G大阪のみPOから登場)。浦和は前述を参照。

J王者として臨んだ鹿島はグループリーグこそ首位で突破したものの、ラウンド16で広州とアウェイゴール差で敗退。主力の怪我が相次ぐ不運があったものの、J王者・「世界2位」として恥ずかしい結果に終わった。

川崎は引き分けを連発し最終戦までもつれたが無敗でグループステージ突破。準々決勝で浦和との日本勢対決に臨み、第1戦を3-1で勝利した。しかし第2戦でアウェイゴール1点を奪うも、直後に車屋を退場で欠いた影響で浦和の猛攻に遭い大逆転負けを喫した。

G大阪は初戦こそ白星発進したものの、以降は全く勝てずグループステージ最下位で敗退した。醜態。

 

来季ACL出場クラブはどうなる?

来シーズンのACLは鹿島、川崎、C大阪が既に出場を決めている。ただしグループステージ出場が確定しているのは鹿島と川崎のみで、C大阪天皇杯決勝の結果次第でグループステージまたはプレーオフどちらに回るかが決まる。

なお先日、2019年からの出場枠が本戦2枠、PO2枠に削減された。ACLに出てはグループリーグ&ラウンド16敗退を繰り返した鹿島と広島の責任は重い。鹿島は昨季無冠だったからと言って、"国内だけに"アホみたいに力使っていないでACLにも力入れろよ・・・。

 

スルガ銀行杯、浦和レッズシャペコエンセと対戦

国際試合といえば、夏に開催されたスルガ銀行チャンピオンシップも忘れてはいけない。今年は前年度ルヴァン杯優勝の浦和レッズと、昨年飛行機事故で多数の選手を亡くしながらもコパ・スダメリカーナを制したシャペコエンセが対戦した。

試合は後半終盤の浦和の1点を守り切り浦和が本大会初優勝。試合終了後は浦和サポーターが緑のコレオグラフィーとメッセージを掲げ、事故からまだ日が経たないシャペコエンセに対して"リスペクト"を示した。素晴らしいの一言である。

 

Jリーグ(J1・ルヴァン杯天皇杯)編

DAZN元年」、お手頃価格での視聴環境実現もトラブル多発

2016シーズンまでスカパーがリーグ戦の試合をカバーしていたが、昨年Jリーグパフォーム・グループと放映権契約を締結した。これにより、今シーズンからパフォームが提供する「DAZN」にてリーグ戦全試合の独占生配信が始まった。

月額2000円弱でJリーグや欧州5大リーグ*1、その他スポーツが見られる環境が実現した。これまで月額3000円ほど払う必要があり、なおかつアンテナの整備が必要で複雑な加入手続きを経ていたことを考えれば大きな進歩である。しかしその代償として読み込み(通称クルクル)や遅延、音ズレなどリアルタイム観戦におけるトラブルが多発した。特に最初のDAZN中継となった開幕節では一部試合が生視聴できない状態に陥り、多方面から非難を浴びた。この流れで「駄ゾーン」なんていう蔑称も生まれた。

そんな僕も今秋からDAZNに加入しました(母からクレカ発行の許しを貰い、無事実現)。たまにクルクルしたり音ズレしたりしますが、Jもプレミアも一辺に見れて満足です。来季からはCLとELも見れるので楽しみですね(その代わりブンデスが見れなくなるけど)。

 

川崎フロンターレが大逆転Vで初タイトル。鹿島アントラーズはあと一歩で20冠を逃す

3シーズンぶりに1ステージ制に戻ったJ1。そんな今シーズンのJ1リーグを振り返る。

序盤は楽天マネーに沸きで夏にポドルスキの加入が内定していた神戸と、1ステージ制復活で悲願のリーグ優勝に挑む浦和と、若手が急成長したG大阪が3強を形成した。9節以降神戸が失速すると浦和が首位を独走した。しかし浦和もGWの鹿島戦での敗戦を機に失速、6月はリーグ戦全敗と不振を極めた。G大阪も13節以降負けが込みしだいに優勝戦線から離れていった。

夏場に入ると柏とC大阪が抜け出した。さらにこの頃に入ると川崎もACL圏内に浮上した。一方で鹿島はACLの敗退で石井監督が解任、大岩監督就任以降は連勝を重ねしだいに優勝争いに加わっていった。この時期浦和がペトロビッチ監督を解任、G大阪も長谷川監督の今季限りの退任が発表され、低迷したチームを中心に監督交代ブームが起こった。

終盤は鹿島と川崎が2強を形成した。31節にC大阪が優勝戦線から脱落。そして最終節、勝たなければ優勝できない川崎は小林悠ハットトリックを含む5発大勝で勝点72まで伸ばし、対する鹿島が磐田戦でスコアレスドローに終わったため得失点差で川崎が逆転。川崎がJ加盟19年目で悲願の初タイトルを掴んだ。

一方で鹿島は21節以降首位を独走していたが、前述の通り得失点差で逆転を許しV逸を喫した。さらに王手をかけていた20冠も既に天皇杯で敗退しているため、来シーズン以降に持ち越された。鹿島にとっては2014年以来の国内3大タイトル無冠に終わった。

 

セレッソ大阪ルヴァン杯を制し悲願の初タイトル

今年のルヴァンカップ決勝は川崎とC大阪の「無冠対決」に沸いた。C大阪が開始早々の先制点と終了間際の追加点を守り切り、初のルヴァンカップ制覇を成し遂げた。

Jクラブ最長無冠(22年)だったC大阪はこれが初タイトル。さらに天皇杯も決勝に進出しており、G大阪の3冠以来の昇格即「カップダブル」が懸かっている。なおJ最長無冠は福岡(22年)に移った模様。

 

残留争い、新潟が初のJ2降格。広島も終盤まで残留決めきれず

残留争いは終盤まで多チームが争った。

これまで驚異的な残留力でJ1の座を守り続けていたアルビレックス新潟が初めてのJ2降格を喫した。降格前後の4連勝で最下位は免れたものの、降格という事実には変わりない。同じく近年残留力を発揮していたヴァンフォーレ甲府も、最終節で清水に蹴落とされる形で降格。来シーズンは2012年以来6シーズンぶりのJ2となる。大宮アルディージャは浦和がACLを制した翌日にJ2降格が決まった。同じ埼玉で明暗が分かれる形となった。ちなみにこれでJ2降格の無いクラブは横浜と鹿島、後発組を含めると鳥栖を含めた3クラブのみとなる。長崎は昇格1年目なのでノーカウント。

降格はしなかったものの、広島、清水、札幌、FC東京も残留争いに巻き込まれた。特に今季開幕前では全く予想できなかった広島の不振。広島は年間を通じ降格圏内に入るなど不振を極め、7月に3度のリーグ優勝に導いた森保監督が退任した。その後は低迷から脱し、1試合残して残留を決めたものの15位に終わっている。Jリーグの恐ろしさを改めて思い知らされる出来事であった。

 

アジア王者浦和、国内では大不振。夏にはミシャ解任

アジア制覇に沸いた浦和レッズだったが、国内では大不振に見舞われた。4月の仙台戦で7発を奪うなど序盤は絶好調だったが、GWのホーム鹿島戦に敗れると以降は深刻な守備崩壊に見舞われ、優勝争いから脱落。そして7月のアウェイ札幌戦では3枚替えから那須即負傷という珍采配が響き、2012年以来指揮していたペトロビッチ監督は解任された。

ミシャ解任後は堀ヘッドコーチが監督に昇格し、ブラジル人DFマウリシオを獲得。時にはカウンターも展開し守備陣は安定しだしたが、勝つべき試合で勝てないのはミシャ政権時から続き成績は上昇しなかった。結局今シーズンのJ1は7位フィニッシュに終わり、ACL出場権も4シーズンぶりに失った。なおACLはUEFACLと異なり、前年度優勝枠が設定されていない。

カップ戦も良い所なしだった。ルヴァンカップでは準々決勝でC大阪に敗れ、天皇杯は4回戦で鹿島を引く不運もあり敗退。

ACLは制したものの、国内は(2年ぶりの)無冠に終わったのもまた事実。守備陣を中心に積極的な補強を。来年こそは国内タイトルを獲得し、再来年のACL出場へと繋げたい。

 

コンサドーレが下馬評はねのけJ1残留。ミシャ就任でさらなる飛躍に期待

4年ぶりのJ1昇格を決めた北海道コンサドーレ札幌。開幕前はサッカーメディアを中心に降格予想が大半を占めたが、開幕すると高さを生かした攻撃陣と夏場のジェイの加入で勝点を重ねた。そして32節の清水戦に勝利し2試合残しての残留を決めた。最終的に勝点43、得失点差-8の11位でシーズンを終えた。

さらに来季からは前浦和監督のペトロビッチ監督が就任。攻撃力の底上げに期待したい。しかし末期の浦和のように、守備が崩れないかが心配。それに現行の札幌のメンバーにミシャの戦術を当てはめるのは難しいのでは?

 

天皇杯、今年も「ジャイアントキリング」が飛び出る

今年の天皇杯は印象的なジャイアントキリングが2つあった。

まずは大学チームながらも16強入りした筑波大学YS横浜、仙台、福岡とJリーグのチームを次々へと倒す快進撃を見せた。ラウンド16の大宮戦では惜しくも敗れたが、時に大宮を脅かすプレーもたびたび見せ互角の戦いを見せた。近年の天皇杯ジャイアントキリングの中では最もインパクトがあった戦いぶりであったであろう。

次は福島県1部リーグ(7部相当)のいわきFC。地区大会決勝でJ3福島ユナイテッドを破り、さらに本戦ではJ1札幌を破るジャイアントキリングを達成。いわきFCは来季から東北2部南の参戦が決まっている*2ただこちら側からしたらあまり気分の良いニュースではないが。

そして決勝はC大阪横浜FMとの一戦に決まった。C大阪はヤンマーから改称後初の優勝、横浜FMは4年ぶりの優勝を目指す。負傷中で先日手術を終えた杉本の出場は微妙か。

 

J1昇格プレーオフは名古屋が制す。1年でのJ1復帰

今シーズンのJ1昇格プレーオフは互いに1年でのJ1復帰を目指す福岡と名古屋が激突した。試合は互いに決定機を欠きスコアレスドロー、しかし年間順位の高かった名古屋が来季のJ1昇格を決めた。「まさか」の降格から1年で這い上がってきた。

来季J1参加クラブは以下の通り(「オリジナル」はオリジナル10、初年度である1993年から参加)。

クラブ名 略称 J加盟年 J1在籍年数
北海道コンサドーレ札幌 札幌  1998  2年連続7季目 
ベガルタ仙台 仙台  1999  9年連続11季目
鹿島アントラーズ 鹿島  オリジナル 26年連続26季目
柏レイソル 柏  1995 8年連続22季目
浦和レッズ 浦和  オリジナル  18年連続25季目
FC東京 東京  1999  7年連続18季目
川崎フロンターレ 川崎  1999  14年連続15季目
横浜F・マリノス 横浜FM  オリジナル  26年連続26季目
湘南ベルマーレ 湘南  1994  2年ぶり11季目
清水エスパルス 清水  オリジナル 2年連続25季目
ジュビロ磐田 磐田  1994  3年連続23季目
名古屋グランパス 名古屋  オリジナル  2年ぶり25季目
ガンバ大阪 G大阪 オリジナル 5年連続25季目
セレッソ大阪 C大阪  1995  2年連続18季目
ヴィッセル神戸 神戸  1997  5年連続15季目
サンフレッチェ広島 広島  オリジナル  10年連続24季目
サガン鳥栖 鳥栖  1999  6年連続6季目
V・ファーレン長崎 長崎  2013  1季目(初昇格)

オリジナル10では現存する9クラブ中7クラブがJ1所属。

長崎は21世紀以降にJに加盟したクラブでは史上4クラブ目のJ1昇格(横浜FC、徳島、松本に次ぐ)。

 

今年もサポーター絡みのトラブルが相次ぐ

今年もJリーグでサポーターによるトラブルが相次いだ。その中でも最も騒ぎになったのが4月に起こったf:id:ge4457f:20170118013158p:plainガンバ大阪サポーターのナチス親衛隊マーク騒動。これによりG大阪は横断幕・ゲーフラ・大旗の使用が一切禁止になった。応援グッズの大型規制は2014年の浦和以来2例目で、2017年シーズン終了現在はオフィシャルフラッグしか解禁されていない。

川崎のACL水原戦で旭日旗の掲示を巡る騒動、浦和サポの緩衝帯破壊、横浜FMサポーターによるバナナ振りかざし、J2徳島のサポーターによる水かけなどトラブルは数えきれない。

詳細はこちら↓

ge4457f-trm.hateblo.jp

 

日本代表編

A代表は2018年W杯出場を決める

日本代表はW杯最終予選で首位突破し、6大会連続のワールドカップ出場を決めた。勝てばW杯出場が決まる第9節・豪州戦では井手口の活躍もあり初白星、W杯への切符を掴んだ。しかし最終節・サウジ戦では敗れ、サウジのW杯出場をアシストする形となった。

 

東アジアの頂点を決める新たな大会「E-1」開催

今年の12月に2013年、2015年に開催された「東アジアカップ」に代わる新たな東アジアの国際大会として「EAFF E-1サッカー選手権」が開催された。男女同じ時期に開催されたが、本記事では男子のみ扱う。

E-1の代表は欧州リーグの日程と浦和のCWC出場の影響で、浦和を除く国内組で編成。北朝鮮戦、中国戦共に連携の乱れと決定力不足で終盤まで試合を決められなかったが何とか連勝。最終戦・韓国戦ではPKで先制するもその後4失点で優勝を逃した。

ge4457f-trm.hateblo.jp

 

U-20代表、U-17代表は共に久しぶりのW杯も、16強止まり

今年は年代別W杯が開催された。日本は近年育成年代の低迷が叫ばれていたが、昨年のアジア選手権の結果、U-17、U-20共に久しぶりの出場を果たした。 

韓国で開催されたU-20W杯では日本サッカーの金の卵・久保建英FC東京)と堂安律(ガンバ大阪)が躍動した。ラウンド16で後に準優勝するベネズエラに敗れたが、本大会で国内外から注目を集めた堂安は大会後オランダ1部のフローニンゲンに移籍した。

フローニンゲンウルグアイ代表ルイス・スアレスやオランダ代表ロッベンが若い頃に所属していた事でも知られる。堂安も彼に続いてビッグになって欲しい。

 

順位予想答え合わせ

開幕前に上げた順位予想と実際の順位を照らし合わせてみようかと思います。

ge4457f-trm.hateblo.jp

順位 予想 実際
1 浦和 川崎 ↑4
2 G大阪 鹿島 ↑5
3 神戸 C大阪 ↑7
4 FC東京 ↑5
5 川崎 横浜FM ↑3
6 大宮 磐田 ↑6
7 鹿島 浦和 ↓7
8 横浜FM 鳥栖 ↑5
9 神戸 ↓6
10 広島 G大阪 ↓8
11 C大阪 札幌 ↑4
12 磐田 仙台 ↑4
13 鳥栖 FC東京 ↓9
14 清水 清水 一致
15 札幌 広島 ↓5
16 仙台 甲府 ↑2
17 新潟 新潟 一致
18 甲府 大宮 ↓12

一致は清水と新潟の2クラブのみ、ACL圏内は全ハズレと散々たる結果に。序盤は浦和と神戸とG大阪が上位を争っていて鹿島が低迷していて予想通りの展開でしたが、中盤以降一気に崩れました。

しかし大宮の最下位降格は予想できませんでしたね。家長の力が相当大きかったのでしょうか。

 

まとめ

Jリーグでは良いニュースが比較的多かった印象。一方で代表はW杯出場を決めたものの、選手育成の観点や遠征の結果からいけば雲行きは良くない。来年はW杯本番、日本サッカーの4年間の真価が問われる。

国内編は以上となります。今年は海外編もうpする予定です。

 

昨年はこちら↓

ge4457f-trm.hateblo.jp

*1:プレミアリーグセリエAの一部試合はディレイ放送または見逃し放送のみ

*2:東北サッカーリーグ(5,6部相当)は2部制を採用。さらに2部は南部と北部に分かれる