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紅色の金剛石

サッカー、アニメ、ゲームなどを語るブログ。

【2016春アニメ】甲鉄城のカバネリ感想・考察

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オリジナルアニメ「甲鉄城のカバネリ」の感想と考察です。進撃の巨人」との比較が多めです。ご了承ください。

 

総括

今期のノイタミナ枠、WIT STUDIOの最新作にして初のオリジナル作品。進撃スタッフが手掛けていたこともあり、個人的にも覇権最有力候補として期待していた。

序盤は前評判通りの出来だった。進撃と被る点(主人公が敵の能力を持っていること、町周辺に巨大な壁が存在すること)も少なくなかったが、和風でかつスチームパンクの世界観のおかげもあり上手く差別化できていた。また、「カバネリ」が主人公・生駒と無名の2人であったため、進撃にはなかったカバネリ能力に対する考えをぶつけあう描写も見応えあったと感じた。※後半にも新たなカバネリが登場するが、前半は生駒と無名のみ。

中盤の回では生駒と無名がカバネリの力でカバネを倒し、甲鉄城の人々から信頼を勝ち取る描写が見られた。進撃のエレンと全く同じ流れだが、個人的に本作のピークはここだったと感じている。黒煙を巡る生駒と無名の対立には若干の違和感を感じたが、何かの伏線であろうと考えていたためそこまで気にしなかった。

後半、8話でいったん休息回が入り、無名の過去が明らかになった。ここからどう面白くなるかと思った矢先に、あの美馬が登場した。嫌な予感はしたが9話以降悪役ぶりをフルに発揮、これ以降「人間とカバネの戦い」から「人間と人間がカバネに対する考えの違いから起こった争い」になってしまった。進撃でも人間同士が対立するシーンはあったが、本作はカバネのことは完全に置いてきぼりにされ、とにかく「美馬は悪、生駒は彼にどう立ち向かうか」的展開ばかりプッシュされてしまって期待を裏切る内容になってしまった。

最終話、生駒は美馬を倒し、一応はハッピーエンドに終わった。だが、カバネ自体はまだ死んでおらず、カバネの詳しい生態やカバネリとの相違点など本作の重要な部分が置いてきぼりにされたまま終わってしまった。(真相が明らかにならなかった要素を参照)

迷家はいふり共にアニオリ勢は予想を大きく裏切る結果に終わってしまったが、特に本作のガッカリ感は非常に強いものとなってしまった。

 

評価点不満点

  • 作画だけなら100点満点。ここだけは終始崩れず、裏切ることはなかった。甲鉄城のデザインも評価。
  • OP・EDはEGOISTが担当。所々入る挿入歌も非常にかっこよかった。ただ最終話の挿入歌は内容のせいで迫力に欠けてしまった。
  • 美馬の存在。世界破滅系の凶悪キャラとして君臨したが、作品ごと破滅へ追いやった。彼の登場と共に、カバネはただの雑魚キャラとなった。
  • バイクの存在も本作の世界観を崩壊へ追いやった(おまけ程度ではあるが)。史実におけるバイクの原型が登場したのは1873年、日本における最古の記録は1898年である。もちろん普及したのは20世紀に入ってからで、19世紀後半の世界観から考えればとてつもない「オーバーテクノロジー」と言えよう。
  • 最終回の生駒がロックマンだった。「ギャグアニメ」と見るならまだしも、本作の作風から考えれば世界観崩壊以前の問題である。
  • 終盤の展開はわざわざ「甲鉄城のカバネリ」でなくてもできた描写。本作ならもっと捻りを入れられたのではないだろうか。

 

真相不詳orアニメ内で描かれなかった要素

分かる範囲だけです。多分もっとあります。

  • カバネ誕生の経緯・・本編中でも、公式サイト内でも生態の説明はある。しかし、カバネ誕生の経緯が全く明らかになっていない。「西洋からカバネが伝来した」そうだが、こちらの描写も一切なかった。
  • 「カバネ」と「カバネリ」の相違点・・・人間の心を持っているかの有無かで差別化している。しかし「カバネリになるには」「カバネリの単語はどこから出てきたのか」等説明不十分な箇所が多い。
  • 「駅」発展の経緯・・・公式サイト内ではかなり緻密に描かれているが、アニメ内でこのような説明はあまり描かれなかった。
  • 生駒が常時していた石・・・最終回にも出番はあったが、特に深い意味はなかった。本当に深い意味はなかったのだろうか。

 

その他

2期をやるなら未回収の伏線をしっかりと回収し、そして「人間とカバネの戦い」にプッシュした内容で進行して欲しい。美馬枠はいらないです。

2期やるとしたら来年夏以降になる模様(ノイタミナ枠は来年春まで埋まっている)。また進撃の巨人2期も来年春から放送されるため、2期自体作られない可能性も高いと思われる。

本作のあまりにも酷い出来に「ビバネリ」「ガバネリ」「失速城」など多数の蔑称が誕生した。個人的には前半「カバネリ」→後半「ビバネリ」だったなと思う。

 

採点

キャラ・・・★★★☆☆

内容・・・・★☆☆☆☆

作画・・・・★★★★★

音楽声優・・★★★☆☆

12/20点

 

公式サイト

kabaneri.com